群馬県

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    八木節(国定忠治Ver.)  群馬県   八木節「国定忠治Ver.」(群馬県民謡 編曲:上領亘)

    ハアー さてもお聞きの皆様方へ
    チョイト一言読み上げまする 
    お国自慢は数々あれど 義理と人情に命をかけて
    今が世までもその名を残す 男忠治のその生い立ちを
    不弁ながらも読み上げまするが オオイサネー

    ハアー 国は上州佐位郡にて 
    音に聞こえた国定村の
    博徒忠治のその生い立ちは 
    親の代には名主をつとめ
    人に知られた大身なるが
    大事息子が即ち忠治
    蝶よ花よと育てるうちに

    ハアー 感じ入ったる若親方は
    今は日の出に魔がさしたるか
    二十五才の厄年なれば
    すべて万事に大事をとれど
    ちょうどその頃 無宿の頭 
    音に聞こえた*島村勇
    彼と争うその始まりは

    ハアー お聞きくださる皆様方へ
    もっとこの先読みたいけれど
    名残惜しゅうはござそうらえど
    まずはここらで留め置きまして
    ご縁あるなら またこの次だが オオイサネー

    備考:
    国定忠次(1810-1850):江戸後期の博徒。本名:長岡忠次郎。上野国佐位郡国定村(群馬県佐波郡東村)の富農、長岡与五左衛門の長男。天保の大飢饉で農民を救済した侠客として、数々の講談や演劇の題材となった。
    *音源ではいさむと歌っていますが、歴史上は島村伊三郎なので“いさぶ”が正しく、歌い継ぐうちに誤り漢字も当てられたと推測されます。
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