01(ZeroIchi)

CD Album
アルバム「01」のジャケット写真
2013/03/08 Release
定価:2,000円(税込)
発売元:シンコーミュージック・レコーズ
2013.3.8 Release !
NeoBallad 1st アルバム『01』-Zero Ichi-

NeoBalladの原点とも言えるテクノ・ニューウェーブ色の強い一枚。
お祭りでも人気の曲を多数収録!三味線とドラムの駆け上るような疾走感が楽しめるオリジナルインスト曲「虚空」も必聴!

【Participants】
津軽三味線:寂空-Jack-
Guitar:夢時-Yumeji-
Manipulator:Ayato

収録曲

  • 01
    斎太郎節   宮城県   東北出身の若狭も馴染みのある民謡なだけに、アレンジの変貌ぶりに驚いたという一曲。
    上領曰く「松本零士的な世界観で、装甲車のような船にヘルメットを被った乗組員が突っ走っていくような」現代の大漁節をイメージして制作したそうだ。
    若狭も「松島は修学旅行の思い出もある土地で大好きな曲。オリジナル部分の歌詞は被災地の方々を応援するメッセージも込めて書いたので、思い入れが深い」と言う。

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    斎太郎節
    (宮城県民謡 補作詞:若狭さち 編曲:上領亘)

    松島のサーヨー 瑞巌寺ほどの寺もないとエー
    アレハエーエ エトソーリャ 大漁だエー

    前は海サーヨー 後は山で 小松原とエー
    アレハエーエ エトソーリャ 大漁だエー
    アレハエーエ エトソーリャ 大漁だエー

    花、揺らぐは春の空
    風、そよぐは 羽衣で舞いし
    潮、香るは 夏の海
    色紅葉に絆されて
    山、見やれば 里の母想う
    風、そよぐは 羽衣で舞いし
    潮、香るは 夏の海
    色紅葉に絆されて

    あの人 恋しや冬の空
    笑えど涙が ほろりと落ちる
    港の明かりに誘われて
    いつしか沖へと戻らりょか
    エンヤードットと 船を漕ぐ
    エンヤードットと 唄うたう
    痛み抱いて 痛み抱いて 大海原へと

    石巻サーヨー その名も高い 日和山とエー
    アレハエーエ エトソーリャ 大漁だエー
    西東 サーヨー 松島 遠島 目の下にとエー
    アレハエーエ エトソーリャ 大漁だエー
    アレハエーエ エトソーリャ 大漁だエー
  • 02
    こきりこ節   富山県   日本最古の民謡をジャジーなアプローチで、現代風な4分打ちビートやユーロ・ビート、ハウスのエッセンスも交えて昇華した楽曲。
    ーーーーーーーーーーーーーー
    こきりこ節(富山県民謡 編曲:上領亘)

    こきりこの竹は 七寸五分じゃ 
    長いは袖のかなかいじゃ
    まどのサンサもデデレコデン 
    はれのサンサもデデレコデン

    踊りたきゃ踊れ 泣く子を起(い)こせ 
    ササラは窓のもとにある
    まどのサンサもデデレコデン 
    はれのサンサもデデレコデン

    想いと恋と笹舟に乗せりゃ 
    想いは沈む恋は浮く
    向いの山に啼く鵯(ひよどり)は 
    啼いては下り 啼いては上り
    朝草刈りの目をばさます 
    朝草刈りの目をさます
    まどのサンサもデデレコデン 
    はれのサンサもデデレコデン
  • 03
    茶碗蒸しの歌   鹿児島県   GRASS VALLEYやPet Shop Boys等を彷彿させるポップさを持つ曲。民謡というより俗謡という位置付けの曲だが、鹿児島や宮崎の一部の地域では小学校でも歌われている程、地元ではメジャーな楽曲。
    「ライブでは、激しいドラムにあえて乗らずにゆったりと動く中で、ほんのり色っぽさみたいなものが表現できたらと思って歌っています」(若狭)
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    茶碗蒸しの歌 (作詞,作曲:石黒ヒデ 採譜:久保けんお 編曲:上領亘)

    *うんだもこら いけなもんな
    あたいげんどん 茶碗なんだ
    日に日に三度も洗(あ)るもんせば 
    きれいなもんごわんさー
    茶碗についた虫じゃろかい
    めごなど蹴あるく虫じゃろかい
    まこてげんねこっじゃ わっはっは
    まこてげんねこっじゃ わっはっは

    うんだもこら いけなもんな
    あたいげんどん嫁じょなんだ 
    日に日に三度も ちけもんせば 
    きれいなもんごわんさー
    お顔についた化粧じゃろかい
    化粧についた顔じゃろかい
    まこてげんねこっじゃ わっはっは
    まこてげんねこっじゃ わっはっは

    うんだもこら いけなもんな
    あたいげんどんむひこぉなんだ 
    日に日に六度もくろもんせば 
    たまげたもんごわんさー 
    あたいがちかたがすねたろかい 
    あてごた茶碗がこめたろかい 
    まこてげんねこっじゃ わっはっは
    まこてげんねこっじゃ わっはっは
    *1番繰り返し
  • 04
    虚空   Original   作曲:上領亘
    津軽三味線:寂空-Jack-
  • 05
    秋田大黒舞   秋田県   秋田大黒舞(秋田県民謡 編曲:上領亘)

    明の方から 福大黒 舞い込んだナー
    サーサ 舞い込んだ 舞い込んだナー
    何が先に立って舞い込んだナー
    コラ御聖天が先に立つ 若大黒が 舞い込んだナー
    四方の棚を見渡せばナー(
    飾りの餅も十二重ね 神のお膳も十二膳
    コラダイトショ 代々と 飾られたや
    サァ 何よりも 目出度いとナー

    春の初めの 初夢はナー
    如月山の楠木で 船をつくりし 今おろし
    白銀柱 押し立ててナー 
    黄金の千両も ふくませて 綾や錦の 帆を上げて

    宝の島にはせこんだナー
    積んだる宝を数々と この家のお蔵に納めおく
    サァ何よりも 目出度いとナー
    コラ めでたい めでたい 商売繁盛 御家内繁盛 
    皆様 おまめで 金儲けどっさり〜!
  • 06
    おてもやん   熊本県   「方言が可愛い熊本の民謡。僕が影響を受けた80年代のニューウェーブ感とか、あの時代のドラムの構築の仕方って、やっぱり美しいと思う。鳴っている音よりも休符を大事にするビートなんですよね」(上領)
    ーーーーーーーーーーーーーー
    おてもやん (熊本県民謡 編曲:上領亘)

    おてもやん あんた此の頃 
    嫁入りしたではないかいな
    嫁入りしたこたァ したばってん
    御亭どんが 菊石面(ぐじゃっぺ)だるけん
    まァだ盃ァ せんじゃった
    村役 鳶役 肝入りどん
    あん人達の居らすけんで
    あとはどうなと きゃァなろたい
    川端まっつぁん きゃァめぐろ
    春日南瓜どん達ァ 尻ひっぱって 花盛り花盛り 
    チーチク パーチク雲雀の子
    玄白なすびのイガイガドン

    一つ山越え も一つ山越え あの山越えて
    私アあんたに 惚れちょるばい
    惚れちょるばってん 云われんたい
    追々彼岸も 近まれば 
    若者衆も 寄らんすけん
    熊本(くまんどん)の夜聴聞詣(よじょもんみゃぁ)りに
    ゆるゆる話も きゃァしゅうたい
    男ぶりには惚れんばな
    煙草入れの銀金具が それが因縁たい
    アカチャカ ベッチャカ チャカチャカチャ

    一つ世の中 艱難辛苦の 荒波越えて
    男度胸でおいでなさい
    くよくよしたとてしょうがない
    いつかは芽も出る 花も咲く
    移り気な浮き世のならいに 
    取り越し苦労はおやめなさい
    悩みなんぞはこちゃしらぬ
    意地と張りの心が それが後生楽たい
    アカチャカ ベッチャカ チャカチャカチャ
  • 07
    新島大漁節   東京都   新島大漁節 (東京都民謡 補作詞:若狭さち)

    一つとせ 日の出に 船ぎり積み込んで
    前浜押し込む 賑やかさ
    ソラ 前浜押し込む 賑やかさ

    二つとせ 福ある神は恵比寿様
    大漁なさるはお船様

    三つとせ 見渡す限りあのせりを
    揚げるについてはおめでたい
    ソラ 揚げるについてはおめでたい

    四つとせ 夜昼揚げても揚げきれぬ
    ムロや小鯖の大漁年

    あぁ刹那の あぁ風が吹いてゆく
    古今の空に堕ちてく
    あなた様の 愛を求め
    恵比寿様には 縋れぬ想い
    踠きながら 迷いながら
    小指を絡めたあの日に帰る…

    五つとせ いつ来てみてもこの浜は
    販売市場にゃ暇がない

    いくつとせ 白浜 コーガ石 美しく
    星空煌めく新島で
    ソラ 島のアンコと遊ばんせ
  • 08
    八木節(国定忠治Ver.)   群馬県   八木節「国定忠治Ver.」(群馬県民謡 編曲:上領亘)

    ハアー さてもお聞きの皆様方へ
    チョイト一言読み上げまする 
    お国自慢は数々あれど 義理と人情に命をかけて
    今が世までもその名を残す 男忠治のその生い立ちを
    不弁ながらも読み上げまするが オオイサネー

    ハアー 国は上州佐位郡にて 
    音に聞こえた国定村の
    博徒忠治のその生い立ちは 
    親の代には名主をつとめ
    人に知られた大身なるが
    大事息子が即ち忠治
    蝶よ花よと育てるうちに

    ハアー 感じ入ったる若親方は
    今は日の出に魔がさしたるか
    二十五才の厄年なれば
    すべて万事に大事をとれど
    ちょうどその頃 無宿の頭 
    音に聞こえた*島村勇
    彼と争うその始まりは

    ハアー お聞きくださる皆様方へ
    もっとこの先読みたいけれど
    名残惜しゅうはござそうらえど
    まずはここらで留め置きまして
    ご縁あるなら またこの次だが オオイサネー

    備考:
    国定忠次(1810-1850):江戸後期の博徒。本名:長岡忠次郎。上野国佐位郡国定村(群馬県佐波郡東村)の富農、長岡与五左衛門の長男。天保の大飢饉で農民を救済した侠客として、数々の講談や演劇の題材となった。
    *音源ではいさむと歌っていますが、歴史上は島村伊三郎なので“いさぶ”が正しく、歌い継ぐうちに誤り漢字も当てられたと推測されます。
  • 09
    津軽じょんがら節   青森県   津軽じょんがら節(青森県民謡 編曲:上領亘)

    ハーアー 津軽生まれで 津軽の育ち
    雪の素肌は 母親ゆずり
    気立てやさしい りんごの心

    ハーアー 春に芽生えて 燃やした恋は
    夏の夜長に 揃いの浴衣
    ねぶた囃子に あの紅だすき

    ハーアー 唄は山唄 ホーハイ節よ
    津軽三味線 バチの音高く
    踊る姉コの じょんがら節よ

    ======
    津軽三味線:寂空-Jack-
  • 10
    金毘羅船々   香川県   金毘羅船々
    (香川県民謡 補作詞:若狭さち 編曲:上領亘)

    金毘羅石段 桜の真盛り キララララ
    振袖島田が エッサと上りゃ
    裾には降りくる 花の雲
    金毘羅船々 追風(おいて)に帆かけてシュラシュシュシュ
    まわれば四国 讃州 那珂の郡
    象頭山 金毘羅大権現
    金毘羅御山の 青葉の陰からチララララ…

    金毘羅石段 桜の真盛りキララララ
    振袖島田が エッサと上りゃ
    裾には降りくる 花の雲
    金毘羅船々 追風に帆かけてシュラシュシュシュ
    まわれば四国は 讃州 那珂の郡
    象頭山 金毘羅大権現

    海伝う 神話を聴きながら
    流る涙 静かに 時を超えて
    囁いた 太古の神の名前
    ひとつ夢を描く

    お宮は金毘羅 船神様だよラララララ
    時化でも無事だよ 雪洞(ぼんぼり)ゃ明るい
    錨を下して 遊ばんせ

    金毘羅御山の 青葉の陰からキララララ
    金の御幣の 光がチョイと射しゃ
    街道は雲霧 晴れ渡る

    海伝う 神話を聴きながら
    流る涙 静かに 時を奏で
    囁いた 太古の神の名前
    光る明日を描く
    ーーーーーー
    Guitar:夢時